コロンボ日本人学校

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やさしさって何だろう:山口教諭IA

やさしさって何だろう:山口教諭IA

「山口先生の今年のIAのテーマは「考えよう!相手の気持ち」です。

今日は、「やさしさ」に焦点を当てて子どもたちと考えていきます。

まずは、事前アンケートの発表です。「嫌なことをされて気持ちが落ち込んだことがある」という問いかけの答えに、12人が「ある」と答えていました。「一緒に遊んでくれない」「嫌な言葉」「貸してくれない」「下手と言われた」など、が理由です。

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では、そんな嫌なことに対して、みんなはどんな風に考えているのか?人によって違いはないのかを確かめていくことが伝えられました。

先生が提示した、10の事象について「問題ない」ことなのか「許せない」ことなのか10段階で判断していきます。

まずは、一人一人で点数をつけていきます。その時理由も考えるように告げられました。

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「1.〇〇くんは、顔がカエルに似ているので、『ケロちゃん』というあだ名をつけて、みんなでなかよく笑いながら、『ケロちゃん』と呼んでいる」「2.だれかの命令で、〇〇さんのことを、学校の全員でずっと無視した」「3.・・・」

一人一人が、理由を考えながら、真剣に考えています。

全員が書き終わったら、次に学年ごとのグループで相談して、点数をまとめていきます。ここでは、理由を書くことを求められます。

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「人によって違うからなあ」「みんなでなかよくと書いてあるから」「これはどう考えてもいじめでしょ」などと口々に言いながらワークシートに書き込んでいます。

グループ毎に意見が出そろったところで、全体で出し合いました。「10です。からかっているからです」「3です。本人も嬉しいと思うからです。でも、本人が嫌な気持ちなら違うと思います」など、意見が出そろっていきます。全部出されたところで、黒板に目をやると、10や9が並んでいる設問もあれば、3から10まで意見が分かれた設問もありました。

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人によってとらえ方に違いがあることに目を向けさせ、「これを決めるのはだれかな」と問いかけた後、事前アンケートの「やさしさとは何ですか」という設問の回答を提示しました。そこには「人に対する思いやり」「人からされて嫌なことはしない」「相手のことを第一に考える」などという言葉がありました。

そこで、先生は、「設問の『〇〇さん』に自分を入れてみてください」と問いかけました。設問をじっと見つめる子どもたち。「点数が変わりませんでしたか?」と再び問いかけます。

そして、「ワークシートの全体に全部10と書いてみてください。自分のと見比べてどう思いましたか?」とさらに問いかけます。子どもたちは、相手の立場に立った視点で考えようとしていました。

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最後に先生は、事前のアンケートで聞いていた優しくするために気をつけていることの結果を提示しました。

そこには「相手のことを考えてから自分のことを考えるようにする」「困っていたら助ける」「マイナス言葉を使わない」などと、相手の立場に立って考えている意見があふれていました。

今回の授業で、子どもたちは、人によって意見は違うということや、相手の立場に立つとはどういうことかということについて、じっくり考えることができていたようです。

「相手の気持ちを考える」というとても大切なことを学べた授業でした。

 

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