16日(木)は今年度最初の国際理解教育(IA)の授業でした。
今回の授業のテーマは「日本の教科書に載ったスリランカの人のことを知ろう」でした。
授業の中で、国語の教科書に載った2人のスリランカの人について紹介がありました。
まずは1人目は、1964年の東京オリンピックに1万メートルで出場したカルナナンダさんです。昨年の東京オリンピック開催の際にも、ニュースに取り上げられており、その映像を視聴しました。
そして実際に昔の教科書に載っていた内容を読み、カルナナンダさんがどんな人なのかを学習しました。
男子陸上1万メートルの決勝で、「67」をつけたカルナナンダ選手は周回遅れとなり、他の選手のゴール後、1人で3周しました。最初はあきれたように見ていた7万人の観衆ですが、脇腹を押さえながら懸命に走る姿に吸い寄せられ、最後は優勝したかのような万雷の拍手と歓声でゴールに迎えたそうです。
当時の教科書には「ゼッケン67」というタイトルで載っていました。
子供たちからは、「最後まで諦めずに走っていてすごいと思った。」
また「順位のことではなく、走り抜けるだけで幸せだと前向きに考えたところがすごいと思いました。」という感想がありました。
続いて、スリランカの鉱山で鉛筆の芯の原料となる黒鉛を取る仕事をしているポディマハッタヤさんの紹介がありました。
ポディマハッタヤさんは、「一本の鉛筆の向こうに」という物語の中に登場します。鉛筆の原料や製造工程、それにかかわる人々の暮らしぶりが描かれ、ポディマハッタヤさんは、芯の材料となる黒鉛を採掘する姿が写真入りで紹介されていました。
「今使っている鉛筆も、もしかしたらポディマハッタヤさんが作ったと思うと、意外と身近にスリランカがあるなぁと感じた。」という感想がありました。
また、ポディマハッタヤさんが日本人に与えた影響は大きく、スリランカまで訪ねてきた児童や教員、旅行者らは100人を超えたそうです。ポディマハッタヤさんと直接お話したことのある、本校の事務職員からもその時のエピソードを聞くことができ、子供たちにとって、より身近に感じるきっかけになりました。
振り返りの時間には、「他にも日本に関係ある人や他国と関係しているスリランカの人を見つけ調べてみたいです。」と意見が出ました。
今回の授業で教科書に載った2人のスリランカの人を学習したことで、スリランカと日本の結びつきについて知り、スリランカの人に関心をもつきっかけになりました。
次回のIAの授業は6月30日(木)に予定しています。ZOOMを利用し、オンラインで公開していますので、参観をご希望の方は以下の資料をお読みいただき、お申し込みください。
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