今日は、DehiwaraにあるKaradiyana Dump Siteの見学に行きました。
普段何気なく家から出ていく「ごみ」。
そのごみはどこへ行って、どのような処理をされているのでしょうか? 実際に見学して学びました。
まず、すぐに目に入ってきたのは、「ごみの山」!!これには子どもたちも驚きの声が自然とあがります。
このごみはいったいどのようにしてできたのでしょうか。
今回は、ごみ処理会社のチャミラさんと、JOCVの飯野さんが私たちにわかりやすく説明をしてくださいました。
まず、この処理場では周りの環境を汚さないように、池の中に植物を育て、その植物が汚れを吸収してくれるそうです。
こういったことに環境への配慮がされています。
次に、ごみ収集車の計量器の上にJSC全員が乗りました。
みんなの重さは約1300㎏。
この処理場へ1日で運ばれてくるごみの重さは約600t!!
改めてごみの量の多さに驚かされました。
さぁ、いよいよ「ごみの山」に入っていきます。
この処理場では、Dehiwara市内のごみが集められ、そのおよそ75%が生ごみだそうです。
その中から、リサイクルができるプラスチック・ペットボトルなどを分別しています。しかし、それ以外はこのように「山」のように積まれていくのです。
その中には、スリランカならではのココナッツつぶし機(デング熱を媒介する蚊の繁殖を防ぐため)がありました。
スリランカに津波の被害があった時に、日本から送られてきたブルドーザーだそうです。
スリランカと日本のかかわりの深さをここでも感じることができます。
遠くから見ると「ごみ」としかわかりませんが、近くで見ると身近にあるさまざまなものが目に見えてきます。
子どもたちもごみの実態を目の当たりにしました。
この処理場では、たくさん出される生ごみのリサイクルへの取り組みを行っています。
その一つが生ごみをコンポスト(肥料)に変える、というものです。
有機物である生ごみは、バクテリアなどの働きを利用してコンポストを作り出すことができます。
生ごみの山が肥料の山となり、できあがったコンポストは商品として売ることもできます。肥料は新しい植物を育てる力になります。
現在、ここでは大規模なコンポスト作業場を建設中です。
この処理場では、ごみを減らしたり、再利用したりする取り組みをさまざまなところで行っています。
いろいろな場所に、ごみを減らそうと呼びかける表示があります。
ごみを再利用して、歩道を作っています。
最後に、飯野さんからスリランカでのごみ処理の現状についてわかりやすく説明していただきました。
とても大切な考え方が3Rです。
Re-duce(ごみを減らす) Re-use(もう一度使う) Re-cycle(再利用する)
そして最後に、飯野さんからこんなメッセージがありました。
「自分たちでできることはなんだろう?」
普段の生活で少しでもごみを減らしたり、おさがりを着たり・・・
一人一人ができることは小さくても、みんなができたら大きなものになるでしょう。
今日の見学では、ごみの処理の仕方だけでなく、
自分自身の生活を振り返り、地球という環境についても考えることができました。
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