コロンボ日本人学校

「光り輝く島」スリランカにある日本人学校

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IAの時間

IA 第2弾!

今日は、水田教諭によるIAの時間が行われました。

今回のテーマは「キャンディアンダンス」。

私たち日本人学校では週に1回現地講師のブディ先生に来ていただいて、キャンディアンダンスを練習しています。

今回は、キャンディアンダンスについてさらに深く知り、さらに関心を高めることがねらいです。

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まずは、グループに分かれて「キャンディアンダンスクイズ」!!

2500年も前から始まったこと、なぜ踊りが始まったのか、名前の由来など、意外と知らないことがたくさんありました。

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ゲストティーチャーの登場です!!

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いつも私たちに教えてくださるブディ先生が、本物の衣装を着て、「本物のキャンディアンダンス」を披露してくれました。それを見る子どもたちの目も、真剣そのものです。

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すばらしいダンスに、盛大な拍手喝采!

 

子どもたちからの感想からは、

「ゆったりとしたリズムや速いリズムがありました。」

「これまで練習していた振り付けやステップがありました。」

「今度、先生のように難しい振り付けにも挑戦してみたいです。」

というように、新たな発見や気づきがありました。手の振りや足の動きなど、実際に目にすると私たちがこれまで教わってきたことにもつながってくることがわかりました。次回のキャンディアンダンスの練習がとても楽しみです。

 

スリランカの地に住む子どもたちにとって、現地講師の先生に直接教わる機会というのは、とても貴重なものです。現地の文化に触れつつ、自ら積極的に関わろうとする姿勢を身につけさせていきたいものです。

来週は、現地校との交流会が行われます。

 

IAの時間が始まりました!(佐藤先生)

IA(International Activity)の時間は、「国際社会で活躍できる力」をつけるために、各教員がもち味を生かしながら実施する授業で、コロンボ日本人学校の特色の一つでもありす。

これまでに扱われてきた題材は、現地理解や環境教育、平和と戦争、文化と宗教、音楽、スポーツなどなど、多岐にわたります。

IAの時間にどんな学習をするのか、子どもたちは毎回楽しみにしています。

 

 

さて、本年度最初のIAは佐藤先生が担当です。

佐藤先生の今年のIAのテーマは、「感じよう、やってみよう」です。

そして、今回のテーマは、「群読で学校CMをつくろう」です。

「群読?CM?」子どもたちは興味津々です。

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まずは、早口言葉でウォーミングアップ。

口をしっかりと開けて動かさないと上手に言えません。

「英語にも早口言葉があります」という言葉に、子どもたちからは「えーっ!!」という声が。

She sells seashells by the seashore.

国や文化がちがっても、「言葉遊び」があることがわかりました。

 

次は、スライドの「動く言葉」に合わせて声の調子を変えて読みます。

くるくる回る「ことば」、通り過ぎていく「でんわ」、浮き上がってくる「ゾンビ」…

言葉の動きに合わせて、声の強弱や高低、速さなどを変えて表現しました。

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そして、本題の群読です。

群読とは、複数の人で声をそろえたり、ずらしたり、人数を変えたりするなど、様々な工夫して読む方法です。

まずは群読の練習で「おがわのマーチ」に挑戦しました。

佐藤先生のお手本で何度か読む練習をし、自分たちでもやってみます。

「ツンタタ ツンタ…」とコーラスを入れながら、ソロの詩を読んでいきます。

全校生の声でリズムができました。

声をそろえたり、リズムを意識して読むと、何とも言えない心地良さがあります。

読み終わった後には、「おーっ」という声が聞こえました。何だか、ラップみたいです。

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そしていよいよ、学校のCMづくりです。

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グループごとに学校のよさを考えて、シナリオをつくります。コーラスは「JSC」です。

今回のグループは、2週間後に実施するアショカカレッジとの交流会のワークショップのグループです。

こういった活動を通して、チームワークを高めていきます。

どんな言葉を入れようか、みんな真剣に考えました。はじめはなかなか候補の言葉が出てこなかったグループも、次第にアイデアが出始めます。

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最後に、各グループがつくったCMを披露しあいました。

自分たちでつくったシナリオなので、「他のグループはどんなものをつくったのだろう…」とみんな耳を傾けて聞きます。

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「人数少ない JSC」、「協力しあえる JSC」、「みんな仲良し JSC」、「先生遊ぶ JSC」、「笑顔が絶えない JSC」…

いろんなJSCのよさがリズムに乗り、楽しい群読が披露されました。

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群読をうまくするには、「しっかりと声を出すこと」、「友達の声をよく聞くこと」、「気持ちをそろえること」が大切です。

これは、コミュニケーション能力の基礎としても大切なものです。

お互いの気持ちをそろえながら、全校生の声が響き渡る元気いっぱいのJSCを、これからも目指していきましょう。

 

IAの時間(越村教諭)

本年度最後のIAの時間は、越村教諭の「Let’s think Japan」です。

今回は、スリランカと日本のつながりから、これからの日本について考えまました。

 

まずは「スリランカと日本の関係!?クイズ」です。

クイズに挑戦するなかで、スリランカと日本がどんなことでつながっているかがわかってきました。

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「午後の紅茶」に使われるスリランカ産の茶葉。

鉛筆の芯の材料となるスリランカ産の黒鉛。

日本に寄贈されたゾウ。

スリランカに訪問した日本の歴史上の人物。

日本で放送されているテレビ番組やCM。

などなど、スリランカと日本には意外なつながりがたくさんあり、強い結びつきがあることに気づきました。

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そしてクイズの最終問題は、「戦争で日本はスリランカを攻撃したことがある。○か×か」。

「自分の国を攻撃されたら、どう思いますか?」という問いかけに、

「悲しい」、「悔しい」、「反撃したくなる」と答える子どもたち。

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しかし、正解は…

○なのです。

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動画と越村教諭の説明で、日本の敗戦後のサンフランシスコ講和会議で相手の国々から多くの賠償を求められ、日本の分割統治案もあったこと、

スリランカのジャヤワルダナ氏(元スリランカ大統領、当時大蔵大臣)が「憎しみは憎しみによってではなく、愛によってのみ終わる」という演説をし、日本への損害賠償請求権を放棄することを表明し、

各国に影響を与えたことを知りました。

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「今の日本の姿があるのは、スリランカのお陰と言えます。」という越村教諭の言葉に子どもたちは納得している様子でした。

コロンボにある「ジャヤワルダナセンター」には、ジャヤワルダナ氏が日本と深くつながり、ジャヤワルダナ氏が日本のことを大切にしていたことがうかがえる資料がたくさんありました。

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「これから日本をどんな国にしていきたいですか?」という問いかけに、

「スリランカのように憎しみで返さないようにしたい」、「平和な国にしたい」、「もっとスリランカと仲良くして、スリランカのことを知っていくべき」などの意見が出ました。

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教科書にも載っていないこのジャヤワルダナ氏のことは、これまでの日本ではあまり知られていません。

1月に来校してくださったにしゃんたさんが動画の中で、「(ジャヤワルダナ氏の演説のことを)スリランカの人はみんな知っている、だから日本の人も知っていって、両想いになってほしい」とおっしゃられていました。

 

これから日本とスリランカがより深いつながりを持ち、友好関係を築いていくためにも、スリランカで生活をしている私たちからもっとこの国のことを理解していく必要があることに気づかされた一時間でした。

 

IAの授業 ~スポーツを通して広がる輪~

今日のIAは藤井教諭の「スポーツを通して広がる輪」。そう!みんなが待ちかねていたアショカカレッジとの交流サッカーです。朝から教室での話題はサッカーのことばかり。本当に楽しみにしていた児童生徒たち。

しかし・・・。5時間目ごろから雷が・・・。そして激しい雨も降りだしました。ここの所ずっと雨が降らず暑い暑いコロンボでしたが、どうして?今日にかぎって雨なの?授業中ですが、先生も生徒も一緒に祈ります。「雨があがりますように!」

みんなの願いは通じました。試合開始時刻にはすっかり雨も上がり、グランドの水溜りもなくなっていました。交通渋滞に巻き込まれたアショカカレッジの生徒さんをランニングでアップしながら待ちます。今日の予定は4試合。あいだに1、2年生によるエキシビジョンマッチも予定されています。

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アショカカレッジの生徒さんが無事到着して、さあ、いよいよキックオフ!

言葉はなかなか通じないけれど、一緒に体を動かすことで心は通じるということを、前回までのIAで学んでいる子どもたち。今日も試合の前と後には必ず握手をしてお互いを励ましあいます。そして試合は、本気でぶつかりあい、第一試合から第三試合まで、両者譲らず白熱したゲーム展開となりました。応援の声もいつも以上に大きかったですね。

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最終試合の前に1,2年生によるエキシビジョンマッチが行われました。自分より大きいアショカカレッジの生徒さんに1,2年生が一生懸命くらいついていきます。

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このエキシビジョンマッチでは、転んでしまった日本人学校の1年生をアショカカレッジの生徒さんが起こしてくれる場面がありました。そんな小さな優しさが日本人学校の子どもたちの心にも響いていきます。

ここまで同点で迎えた最終試合は、日本人学校男子チームでの出場です。というのも、アショカカレッジは男子校なので、ここは日本人学校も男子チームを結成だ!というわけです。さあ試合はどうなる?

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結果は1-0でアショカカレッジに惜敗。しかし、お互いよいプレイが続出の中身の濃い試合となりました。日本人学校の子どもたちもいつも以上にお互いに声をかけあい、学年を超えたチームワークの良さが発揮されていました。

試合後、子どもたちからは「試合で負けたのは悔しかったけれど、それ以上に一緒にサッカーができたことが楽しかった。」という感想がだされました。

そして藤井教諭からは勝った負けたの悔しさはスポーツにはつきものですが、言葉の壁を越えたスポーツ交流の良さを感じてほしいというお話がありました。言葉は国際交流にはかかせないものではあるけれども、それに代わるものもたくさんある!という大切なことを学んだIA交流サッカーの授業でした。

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IAの時間 音楽で世界とつながろう ~日本の音楽~

今日のIAは、戸田教諭による今年度最後のIA。テーマは、「日本の音楽」です。

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これまで、世界にはいろんな声の出し方があることや、言葉を使わなくても音楽だけで気持ちを伝えることができることを学んできた子どもたち。

今日は、私たちの国、日本の音楽の秘密を探ります。

まずは戸田教諭からクイズ! 「今から聞かせる5つの音楽のうち、日本の音楽はどれでしょう?」

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「日本の音楽くらいはすぐに分かる」と思っていた子どもたち。

しかし、第4問あたりから、「おや?」「これはどうだろう・・・?」と悩む姿も。

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すべての音楽を聞き終えた後、答えを確認してみると・・・

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ハワイの「アロハ・オエ」、スペインの「フラメンコ」、「津軽じょんがら節」、韓国の「アリラン」、インドのシタールを使った楽曲という5曲でした。

3曲目が日本の音楽だとどうして分かったかを問うと、「日本の楽器の音がした」と、三味線や筝、尺八などの日本の伝統楽器の音に反応している子がたくさんいました。

 

しかしここで、日本らしい響きの音楽には、もう一つ秘密があることが告げられます。それは・・・

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本当でしょうか?

実際に子どもたちに音を奏でてもらって確認します。

「あんたがたどこさ」「ホタルこい」「七つの子」を奏でてみましたが、確かに「ミ・ソ・ラ・シ・レ」の音階以外は一切使ってありませんでした。日本的な響きって、こんな秘密があったのですね。

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それでは、コロンボ日本人学校の校歌を日本風にするとどうなるのでしょう。

いくつかのルールに従って、「ミソラシレ」の音階だけを使い、子どもたちに作曲させてみます。

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さて、だんだん形が見えてきました・・・

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これが、コロンボ日本人学校「日本風バージョン」です!

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このメロディーラインに、先生が即興でコードをつけて弾くと・・・どことなく短調の響きが印象的なメロディーです。

そして、それは紛れもない「日本」を想起させる響きでもありました。不思議ですね。

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みんなでこの「『日本風』コロンボ日本人学校校歌」を歌ってみることに!

5つの音階だけからなるので意外に覚えやすく、そしてなぜか懐かしさを感じさせる心地よい校歌でした。

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最後に戸田教諭が「さくら」を流します。独特の響きを持つ日本の音楽が、世界ではどのように賞賛されているのかを紹介されました。

日本の音楽は、世界に誇れる素晴らしい魅力にあふれています。そんな日本の音楽の秘密を知ることができる有意義な時間でした。