1月29日(木)に、戸田教諭の本年度第2回目のIAが行われました。
前回はスリランカ国歌を扱いましたが、今回は、本校の交流学校でありますアショカカレッジの子どもたちとの歌を通した交流を取り扱いました。めざすは、2月15日(日)のJSCフェスティバルでの歌の競演です。
最初は自己紹介です。「マゲ ナマ 〇〇」(私の名前は〇〇です)「オバゲナマ モカッダ?」(あなたの名前は何ですか?)スリランカ語で話しかけます。3人に自己紹介したら元に戻ります。
背伸びもして、少しほぐれたところで、日本人学校の児童生徒もスリランカ人のよく知っている「ニル アハスタレ」を一緒に歌います。さすがによく知っている歌です。大きな声が音楽室に響きました。
次は、もっと仲良くなるために、「ニル アハスタレ」に手合せをつけます。もちろん手合せは日本にしかありませんので、教えなければなりません。手合せの振りは「みかんの花咲く丘」と同じです。お手本を示したり、ゆっくりやってみたりしながらなんとか教えています。
「エカ(1)」「デカ(2)」「トゥナ(3)」、「ウダイ(上)」「ヤタイ(下)」。シンハラ語も交えて一生懸命教えています。アショカカレッジの子どもたちも、だんだん上手になっています。最後に速く歌っても平気でした。
では、いよいよ本日のメインの歌「上を向いて歩こう」です。この歌を、JSCフェスティバルで、日本人学校とアショカカレッジが一緒に歌います。
アショカカレッジの子どもたちは、日本語の歌詞を覚えてきてくれましたので、一緒に大きな声で歌います。
では次、シンハラ語バージョンです。
歌詞を見て歌います。でも仕方がないですね。本校で訳した歌詞ですから、シンハラ語の歌詞は今日初めて見たのです。でも、歌詞の意味を知ってほしいから、しっかり歌ってもらいます。
サムドラ先生に訳してもらいながら、歌詞の意味の説明です。
先生の、「どうして上を向いて歩くの?」という問いかけに、アショカカレッジの子どもたちは、「空を見るため」「星を数えている」「思い出しているから」と、歌詞をヒントに発言しています。「泣いているのを見られるのが恥ずかしい」「泣いていることが悔しい」そんな気持ちがあるという説明に、なるほどと納得していました。
だんだんハードルが上がっていきます。つぎは、日本語の歌詞で、手話をつけて歌います。
4つのグループに分かれて、それぞれ日本人学校の子どもが教えていきます。「バランナ(見て)」と言いながらやって見せたり、「メヘマカランナ(こうやるんだよ)」と言ってゆっくりやってみたりしながら教えていきます。
日本人学校の子どもたちの教え方もだんだん上手になってきます。アショカカレッジの子どもたちもどんどん上手になります。グループみんなで声をそろえて手話と歌ができるようになりました。
グループでできるようになったら、お互いに見合います。
最後は、全員で歌います。もちろん手話つきです。「大きな声と大きな動きで歌いましょう」と呼びかけられて、みんなの声と動きも大きくなっています。
言葉が通じなくても、だんだん動きがそろってきたり、だんだん歌声が大きくなっていったりして、歌を通してどんどん気持ちが通じ合っていくのがわかりました。
JSCフェスティバルでは、日本人学校とアショカカレッジの子どもたちがみんな舞台に上がり、「上を向いて歩こう」を手話をつけて日本語で歌います。きっと素晴らしい歌声が、会場に響き渡ることでしょう。