本年度最後のIAの時間は、越村教諭の「Let’s think Japan」です。
今回は、スリランカと日本のつながりから、これからの日本について考えまました。
まずは「スリランカと日本の関係!?クイズ」です。
クイズに挑戦するなかで、スリランカと日本がどんなことでつながっているかがわかってきました。
「午後の紅茶」に使われるスリランカ産の茶葉。
鉛筆の芯の材料となるスリランカ産の黒鉛。
日本に寄贈されたゾウ。
スリランカに訪問した日本の歴史上の人物。
日本で放送されているテレビ番組やCM。
などなど、スリランカと日本には意外なつながりがたくさんあり、強い結びつきがあることに気づきました。
そしてクイズの最終問題は、「戦争で日本はスリランカを攻撃したことがある。○か×か」。
「自分の国を攻撃されたら、どう思いますか?」という問いかけに、
「悲しい」、「悔しい」、「反撃したくなる」と答える子どもたち。
しかし、正解は…
○なのです。
動画と越村教諭の説明で、日本の敗戦後のサンフランシスコ講和会議で相手の国々から多くの賠償を求められ、日本の分割統治案もあったこと、
スリランカのジャヤワルダナ氏(元スリランカ大統領、当時大蔵大臣)が「憎しみは憎しみによってではなく、愛によってのみ終わる」という演説をし、日本への損害賠償請求権を放棄することを表明し、
各国に影響を与えたことを知りました。
「今の日本の姿があるのは、スリランカのお陰と言えます。」という越村教諭の言葉に子どもたちは納得している様子でした。
コロンボにある「ジャヤワルダナセンター」には、ジャヤワルダナ氏が日本と深くつながり、ジャヤワルダナ氏が日本のことを大切にしていたことがうかがえる資料がたくさんありました。
「これから日本をどんな国にしていきたいですか?」という問いかけに、
「スリランカのように憎しみで返さないようにしたい」、「平和な国にしたい」、「もっとスリランカと仲良くして、スリランカのことを知っていくべき」などの意見が出ました。
教科書にも載っていないこのジャヤワルダナ氏のことは、これまでの日本ではあまり知られていません。
1月に来校してくださったにしゃんたさんが動画の中で、「(ジャヤワルダナ氏の演説のことを)スリランカの人はみんな知っている、だから日本の人も知っていって、両想いになってほしい」とおっしゃられていました。
これから日本とスリランカがより深いつながりを持ち、友好関係を築いていくためにも、スリランカで生活をしている私たちからもっとこの国のことを理解していく必要があることに気づかされた一時間でした。