コロンボ日本人学校

「光り輝く島」スリランカにある日本人学校

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IAの時間

考えよう!やってみよう!

 

 

今日は佐藤教諭による、第3回のIAの時間。

 

まずは以前学習した紙ヒコーキについて振り返ります。

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そして、今回のテーマが伝えられると、子どもたちの間からざわめきが・・・今日のテーマは、

「折り紙紙ヒコーキを操縦できるかな?」

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「そんなことできるの?」「どうやって?」さまざまな反応が・・・

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そこで、どうやって操縦するのか、まずは映像で見てみました。

興味津々の子どもたち。映像の中の紙ヒコーキは、いつまでもヒラヒラとちょうちょのように舞っています。

映像を見ても、首をかしげるこどもたち。

ここで佐藤教諭が種明かし・・・・と言っても、実は種なんかないんです。

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おはながみで作られた紙ヒコーキに、後方から段ボールを使って空気を送り、上昇気流を作ってヒコーキを飛ばしていたのです。

ちなみに、上手な人は段ボールを使わずに、手で操縦することができるそうです。

 

早速、プラザに出て紙ヒコーキの操縦に挑戦!

みんな真剣に、「どうやったらうまく操縦できるか」を考えながら工夫しています。

友達にヒコーキを飛ばしてもらってから段ボールで操縦しようとする子、ヒコーキに空気を送る段ボールの角度をいろいろ試す子、飛ばす前にヒコーキの形をしっかり整えるのが大切なのではと考える子など。

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紙ヒコーキは、昔からある、たった一枚の紙を使ってできる簡単な遊びですが、こうした「遊び」の中に工夫を見出し、試行錯誤を繰り返すという経験は、とても大切です。

子どもたちの姿を見て感じることは、昔の子でも現代っ子でも、みんな「遊び」に夢中になるということ。そして、遊びの中からたくさんのことを学び取っているということ。

遊びの形態は時代とともに変化してきましたが、健全かつイマジネーションが広がる、こうした古くからの遊びのよさを見つめなおすよい機会でもありました。

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授業の最後に、子どもたちが感想を述べました。たくさんの子どもたちが、それぞれに自分の発見や工夫を話していました。

遊びの中にたくさんの「考えよう、やってみよう!」が詰まった授業でした☆

 

 

IA(International Activity)の時間 水田教諭

今日は水田教諭のIAの時間でした。

毎回、落語をテーマにしている水田教諭のIAの時間ですが、今回は何と、

日本のテレビでもお馴染みの「にしゃんた」さんが講師として来てくださり、お話を聞かせていただきました。

にしゃんた先生はスリランカ・キャンディ出身で現在日本の大学で先生をされている他、執筆活動、講演活動、そしてタレント活動で大活躍されています。

そして、「社会人落語家」としても有名で、初代社会人落語日本一決定戦で、準優勝に輝かれました。

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講演テーマ「にしゃんたさんと『日本』を見つめよう」

にしゃんた先生の日本やスリランカでの体験談を織り交ぜながら人権や多文化共生についてのお話を楽しく、おもしろくしていただきました。

これからの国際社会で生きていく上てとても重要なことを考えるきっかけになりました。また、にしゃんたさんの体験された日本のお話から、改めて日本の姿が見えてくるような気がしました。子どもたちだけでなく、大人にとっても学ぶことの多いご講演でした。

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とにかく、お話がおもしろく…

ご講演の最期には、短い落語も披露してくださいました。

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また、前回のIAの時間に挑戦した、「うどんを食べる動作」も子どもたちと一緒にしていただきました。

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にしゃんた先生の豊かな表現力に子どもたちは引き込まれていたようです。

生の落語にふれ、子どもたちの落語への関心もより一層高まったのではないかと思います。

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スリランカから日本へ渡られたにしゃんたさん。

日本からスリランカへ来ている私たち。

にしゃんたさんが「日本」を受け入れ、吸収されているように、私たちも「スリランカ」を受け入れ、吸収し自分の成長につなげていきたいですね。

 

お忙しい中お越しいただきご講演いただいたにしゃんたさん、講演会開催までにご協力いただいた関係者の方々に、心より感謝申し上げます。

 

 

ここがすごい!スリランカ

今日は岡田教諭による特別IA。

「ここがすごい!スリランカ」と題して、岡田教諭もサリーで授業に登場です。

 

岡田教諭は、2年間スリランカの現地の学校で教鞭をとっていましたが、

そのときはずっとサリーだったそうです。(それがスリランカのスタンダードです。)

 

まず質問!

「スリランカの食事といえば?」

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「カレーライス!」

では、スリランカのかレーに欠かせないものは?

「カレーリーフ」「スパイス」・・・確かにどれも欠かせませんが、「スリランカ」カレーの特色といえば・・・

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そう、「ココナッツミルク」です。いわゆる「ヤシの実」、シンハラ語では「ポル」といいます。

今日は、「ポル」と呼ぶことにしましょう。

 

さて、「ポルは全くすてるところがない」と言われます。

1本の木から、年間に100個ものポルが取れるそうなのですが、今日はそのポルがどのようにスリランカ人の生活に使われているのかを学びます。

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まずは、スリランカカレーに欠かせない「ココナッツミルク」が作られるまでの過程を、映像で確認します。

まずは「ポル」をとるところから。

男性がスルスルと木に登っていき、ポルを一個一個落としていきます。

取ったら、皮をむき・・・割って中の甘~いジュースを抽出したら、

さらに挽いて粉にして・・・最後に水を加えます。

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岡田教諭の一連の動作もさすがに手馴れています。

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最後過程は映像を通して・・・ココナッツミルクのできあがりです。

 

さて、今日の本題は実はここからです。

「ポル」は、ココナッツミルクだけでなく、その皮や木、葉っぱまですべて、人々の生活に利用されています。

では、どのように・・・?

 

「凧」「屋根」「おもちゃ」など、いろいろな意見が子どもたちから出ます。

実は、下の写真のように、ほうきや花壇のブロックがわり、そしてゾウの体をこするタワシや子どものおもちゃなど、

本当に人々の生活に密着したところで使われていることがわかります。

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葉っぱも、木の幹も、皮も、すべてが生活の中に役立てられていることがわかりました。

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ちなみに、こんなところにも・・・

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スリランカ人の生活の知恵を知ったところで、

コロンボ日本人学校の子どもたちも、実際にポルを使った道具を作ってみることに!

小学部1年~4年は、割ったポルを粉に削る体験です。

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独自の器具を使って、削っていきます。

削られたてのポルは、まだ少し水分を含み、綿のように真っ白です。

食べてみると、ほんのり甘い食感が、何とも言えません。

 

5年生以上~中学部は、少し難しいコースターづくりに挑戦。

ポルの葉っぱを網の目に編んでゆきます。

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見てください。ポルの葉っぱがきれいな格子模様のコースターに変わってゆきます。

最後は端っこを織り込んで完成です。

 

一方、低中学年は、殻ぽっくり作りにも精を出しています。

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なつかしいですね。子どもの頃、よく遊んだあの遊具。国は違っても、こういうところの発想は万国共通なのだと感じさせられます。

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本当に、ポルはすべての部分が生活に利用されていることが実感できました。

しかし、日本にも、「竹」や、畑の肉と呼ばれる「大豆」など、私たちの生活の広い範囲重宝されているものはありますね。

 

楽しく体験を行った後、岡田教諭から子どもたちに語りかけます。

 

先日、協力隊の飯野隊員に講師として来ていただいたときにも学習しましたが、

スリランカでは、ごみの分別収集もまだまだすすんでおらず、ごみもすべて自分の家で処理をしなければならないところが多いそうです。

ですから、物を大切に使うし、壊れれば直して何度も使うというのが一般的です。

ビンなどにしても、何度でも洗って大切に使うそうです。

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「使い捨て」の商品が広く浸透している日本で暮らす日本人にとっては、学ぶべきところがたくさんありそうです。

でも、日本にはすぐれた技術力があります。壊れないモノづくりの技術は、世界の最先端と言ってもいいでしょう。

私たち日本にも、誇れるものはたくさんあるのです。

 

スリランカ人は、よく外の国から来た私たちに、「スリランカはどうだい?」と問いかけてきます。

「ホンダイ(いいね)」と答えると、みんな誇らしげな笑顔を見せてくれます。

 

「私たちも、『日本って、こんなところがすごいよ』と胸を張って語れるような日本人になってほしい」

という岡田教諭の最後のお話は、心にスッと入ってきました。

「世界に誇れる日本人」になるために、これからももっともっと、スリランカと日本のすごいところを見つけていきましょう。

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とてもためになるIAの授業でした。

 

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(おまけ)授業後もコースターづくりに黙々と励む高学年児童たち。

 

IA(International Activity)の時間 「考えよう、やってみよう」

今週のIAは佐藤校長による「考えよう、やってみよう ~みんなでちょっと大きな紙飛行機を作って飛ばそう~」です。第1回のIAで作ったへそ飛行機のちょっと大きいバージョンを作ります。

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低学年、中学年、高学年(中学部)の3人グループでよく飛ぶようにすればどうすればいいか、まず相談です。紙の大きさ、紙の素材はどれにするか?そして折り方は?…と工夫することはたくさんありそうです。

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まずはプラザのフロアで飛ばしてみます。前回よりも長く飛ぶ飛行機がたくさん!

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そして次は2階の発射台から投げてみます。自分のグループの紙飛行機が何秒飛ぶかワクワクドキドキです。

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佐藤校長先生の記録10秒を超える紙飛行機はありませんでした。2回目、もっと長く飛ばすにはどうすればいいか、もう一度相談します。翼の傾斜や昇降舵の折り方を調節すると飛び方が変わることを教えてもらって再挑戦。

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グループでよく話し合い、考え、そしてその工夫を実際にやってみる姿がたくさん見られました。これからの学校生活でも友だちや上級生に相談したり、質問したりしながら、自ら考える力を伸ばしていきましょう。

IA(International Activity)の時間 落語に学ぶ、伝え上手と聞き上手

今日のIA(International Activity)は、水田教諭「落語に学ぶ、伝え上手と聞き上手~お話のプロをまねよう~」です。始めに前回の振り返りで寿限無を言いました。みんなばっちり覚えていました。

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今日は、噺家さんの表現をまねることを通して、落語の面白さに触れ、そして、表現にも楽しみます。そこで、まず落語「時そば」をみんなで読みました。その後、噺家さんの映像を見てみます。

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見た感想から、・早口  ・そばを食べる動きなどが本物のみたい  ・声を変えていたり、いろんな動きがあったりする  など意見が出てきます。何か聞き手に状況を想像させる技をたくさん使っていることが分かりました。

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また、ちょっとした小道具で様々なものに見立てることができます。ただいまハンカチを何かに見立てて食べています。何に見えるでしょうか!?

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次は、扇子が配られ、そばを食べる動作をしてみます。しかし、なかなかうまくできません。何かポイントがあるのでしょうか?

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そこで、水田先生によるポイントアドバイス&演技です。ちょっとの工夫で本物を食べているように見えてきます。

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目線、音、表情、汁を飲む、鼻水をすするのポイントを意識すると、みんなの表現力がアップしました。

今度は、「うまい」「おもしろい」「ないすちゃれんじ」のカードを出して、お互いが見合いました。

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少しずつ恥ずかしがらずにできるようになってきた子どもたち。笑顔も出てきました。

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その後、グループの中の代表が演技を見せてくれました。実際にそばを食べているように動作や表情など工夫して演技しました。

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体験したことも踏まえて、落語「時うどん」の映像を見ました。

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早口で話していたり、方言が使われていたりとちょっと難しかったかもしれませんが、多彩な表情や動きや音を使っての落語に大笑いしている子どももいました。改めて、噺家さんは、何十年もかけての日々の努力で表現力を磨いておられることがわかりました。

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落語を通して、人に気持ちを伝える表現方法について考えることができた時間でした。これからも勉強の時間やJSCフェスティバルに人に伝える場面がたくさん出てきます。ぜひ、この時間に学んだことを生かしてほしいです。