戸田先生の今年1回目のIAは、「歌って遊んで仲良くなろう」です。
まずは、スクリーンに映し出されたスリランカの子どもたちの笑顔のわけを考えました。
子どもたちからは、「交流会」「面白いテレビを見ている」などと答えが返ってきました。
正解を見てみると、笑顔の先に、志帆さんや星胤くんがいることが分かりました。交流でゲームをしている時の笑顔だったのです。
遊びの力を知った子どもたちに、戸田先生は、インドとスリランカの遊びを紹介しました。
日本の遊びと同じようなものもありました。しかも、みんな笑顔です。遊びがコミュニケーションツールになっていることが分かりました。
次に戸田先生が提示したのは、「マルマルマル」というスリランカの歌でした。子どもたちも歌えますので、まずは一緒に歌ってみました。
さて、今日は「遊び」がテーマです。歌って終わるだけのはずはありません。戸田先生が提示したのは、輪になって踊った後に、事前に決めたリーダーと勝負するゲームです。頭、腰、膝のどこかに手を当てて、リーダーと同じだったら負けで座るというゲームです。
ひとしきり盛り上がった後、戸田先生は「これはスリランカの伝統的な遊びではなく、私が考えた遊びです。」と言いました。そして、ここからが本題、「『マルマルマル』で、異学年の子どもたちが一緒に楽しめる遊びを考えましょう。」と提案しました。条件は3つ「小1~中1までが楽しめる」「動く要素を入れる」「勝ち負けが決まるゲームを入れる」の3つです。3つのグループに分かれて話し合いが始まりました。
出来上がった遊びは、「1班:ジャンケンであいこが負け」「2班:にらめっこで笑ったら負け」「3班:あっちむいてほい」でした。お手本を見せて、全員でやってみます。
それぞれ、楽しいゲームが出来上がり、みんなニコニコです。子どもたちの発想の豊かさに脱帽です。ゲームを作る楽しさと、みんなで遊ぶ楽しさを存分に味わっていました。
次は、5・6年生が音楽の時間などに取り組んでいる、カップスの紹介です。「マルマルマル」のリズムに合わせて、カップを動かします。みんな、「すごーい」と見つめています。
「歌や遊びは、心を一つにする力があります。」ということで、学校の近くの幼稚園の子どもたちが日本の歌を歌っている様子が紹介されました。この幼稚園は日本の援助で作られたものだそうです。親がいない子どももいて、日本からの里親によって支えられていることも紹介されました。
日本人学校の子どもたちは、遊びを考え出すのが得意です。そして、遊びを楽しむことも上手です。ただ、他の人とコミュニケーションをとる時恥ずかしがってしまう面があります。今日の経験を生かして、どんな場面でも恥ずかしがることなく、どんどん交流していける子どもたちになってほしいと思います。