今日は、日本太鼓協会の公認指導員、幸路さんにお越しいただき、今年度第2回の太鼓教室が開催されました。
昨年7月に日本太鼓協会から太鼓を寄贈していただいて以来、コロンボ日本人学校ではその太鼓がたくさんの場所で活躍してきました。
今回の太鼓教室では、どんな新しいことを教えてくださるのか、みんな楽しみにしていました。
太鼓は、誰でも音は出せるけれども、大変奥の深い楽器です。
どこを叩けばよく響く音が出るのかという理論、そしてそのコツを会得するための練習法を紹介していただきました。
まず、太鼓の上に軽いプラスチック(中が空洞)のボールを置きます。音は「振動」なので、ばちを振り下ろした時の衝撃で、ボールは真上に飛び上がります。
このときボールが高く跳ね上がれば上がるほど、ボールに強い振動を与えることができていることになります。
幸路さんに見本を見せていただくと、4~5mは飛び上がったでしょうか。プラザのかなり高いところまではねたボールを見て、子どもたちからはどよめきが・・・
コツは、真ん中から5cmぐらいずれたところを叩くこと、そして、まっすぐ振り下ろす腕に力を入れないこと。
しかし、「言うは易し、行うは難し」です。いざやってみると、思ったようにボールは上がりません。
それでも何度もやっているうちにコツをつかむ子も見られました。うまく力が抜けて最も音がよく出るポイントを叩いたときは、小さな女の子でもボールがふわっと大きく浮き上がりました。
これはお見事!見上げるほど高くまで上がりました!
次に教わったのは、左右両手が上手に使えるようになるための練習方法です。
「オすし オすし タこ タこ いカ いカ」
なんともユニークなフレーズですね。カタカナの部分だけを強くたたくのですが、左右の腕で交互にたたくことにより、利き手とは逆の手でもうまくアクセントの利いたリズムを刻めるようになります。これが自由自在にできれば、かっこいいソロパートもできるそうですが・・・
見た目以上の難しさに苦戦する子どもたちでした。強く打つ拍で必ず利き手の方が出てしまう子どもたちがほとんどです。
もっと太鼓が上手に打てるようになる秘訣は、このあたりにあるようです。
講習の最後には、先日JSCフェスティバルで行った演目を再度幸路さんの前で披露し、アドバイスをいただきました。
わずか半年前までは太鼓とほとんど無縁だった子どもたちも、幸路さん直々のご指導による2度の太鼓教室やJSCフェスティバル前の集中的な練習で、ずいぶん上達してきました。
これから先、子どもたちがさらに上達してゆくのが楽しみです。
幸路さん、ありがとうございました。