コロンボ日本人学校

「光り輝く島」スリランカにある日本人学校

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IAの時間

「世界がもし23人の村だったら」荒谷先生IA

8月に着任したばかりの荒谷 綾先生が今年度初めてのIAを行いました。

題して「世界がもし23人の村だったら」です。初めてのIAですので、少々緊張している様子です。

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まずは、世界に関するクイズからです。第1問、「世界の人口は?」3択から選びます。さすが中学生は自信を持って手を上げます。第2問、「世界の国の数は?」これも大丈夫。中学生はバッチリです。第3問の「世界の言語の数は?」これは難しい!何と!6900こもあるそうです。その多さに、みんなびっくりです。

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ウォーミングアップが終わったところで、さあ、いよいよ活動が始まります。

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配られたカードも見てみると、「女?ぼく、男なのに?」「ぼくは老人?」「ボンジュール?」「△?」子どもの頭は、「???」です。

先生が言います。「性別ごとにグループになりましょう」カードに書いてある、男と女に分かれます。「世界には男が少し多いようですね。」と先生。「ああ、そういうことか。」と少し納得です。「次は、年齢ごとに分かれましょう。」並ぶのが少し早くなります。「大人が多いですね。老人は少ないですね。」それを聞いて、中3生が、「日本は多いのに。」世界と日本は違うのですね。

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さあ、だんだん難しくなります。「住む地域です」先生が言うと、「アジア!」「ヨーロッパ!」「大洋州?」子どもたちは声を出し合ってグループを作ります。「やっぱりアジアが多いですね。」「ヨーロッパは意外と少ない」そんな声も聞かれます。

「挨拶をしながら、同じ挨拶の人を探しましょう。」と先生が言います。子どもたちは「こんにちはー!」「ナマステー!」「サワディークラッ?」「チャオ!」世界のあいさつの声が部屋中に響きます。

並んでみると、一番多いのは何と「ニイハオ」でした。「ハロー」と「ナマステ」が同じぐらいです。意外な事実に子どももちょっとビックリです。

次は気になる「◎」「〇」「△」です。とりあえず並んでみます。

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何だか人数に、ずいぶん違いがあります。すると・・・!?

生がビスケットを配りはじめました。

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「私たちは、なんだか少ない」「あのグループは、3人なのにいっぱいもらってる!」

そうです!富の分配のグループだったのです。

たくさん持っているグループは、躊躇なく袋を開けます。一番少ないグループは、みんなで分け合ってもビスケット半分にもなりません。

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みんながこっちを見ています。「いいなー」「ちょっとちょうだい」そんな声も聞かれます。

先生が、気持ちを聞くと「悔しい」「酷い」「ずるい」などの声が聞かれました。たくさん持っている子は「おいしい」でした。そんな気持ちを共有することで、子どもたちは、世界には食べたくても十分に食べられない人たちがいるということを感じていました。

先生は「国は関係ありません。日本にも食べられない人はいます」と言いました。子どもたちも「そうだなあ」と納得です。

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先生に、「世界がもし100人の村だったら」のデータを紹介してもらって、最後は、感想です。

「世界には食べたくても食べられない人がいるということが分かりました。」「これからは、食べ物を残さないようにしたいです。」などと意見が出されました。

世界には様々な人たちがいること、食べられない人たちもいるということ、もっと世界に目を向けることが大切であることなど、大切なことを学びました。

帰りがけ、「今日、妹はおやつ抜きだな。」なんて声も聞かれました。食べられない人たちに心から共感できていたようです。

 

IAの授業「やってみよう!クリケット」

後期第1回目のIAの授業は水田教諭の「やってみよう!クリケット」です。スリランカは前回のクリケットワールドカップの優勝国。小さい子から大人まで休みの日にはいろんなところでクリケットを楽しんでいる人を見かけます。しかし、実際にやったことがあるか?と言われると、ルールすらあまり知らないのが現実…。まず、水田教諭からクリケットのルールについて説明がありました。

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なるほど。ルールがわかったところで早速ボールを打ってみることにしました。学校にこんなにたくさんクリケットのバットがあったのですね!さて、いざ打つとなるとこれがなかなか当たらない!でもワタル君はさすがに経験者だけあってフォームがきれいです。

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最後に簡単なゲームをすることになりました。ピッチャーは警備員さんとドライバーさん。さすがに上手です。コントロールよく打ちやすいように投げてくれます。やっていくうちにルールやコツがどんどんわかってきて、面白くなってきます。言葉は通じなくても、みんな笑顔!楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。

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またひとつスリランカのことを知ることができました。これからも、こうやってスリランカのことを知り、そしてたくさんのスリランカの人たちと交流が深められるといいですね。

 

IAの時間(山口教諭)

今日は山口教諭のIAの時間がありました。

プラザに集合すると、何やらラグビーボールが並んでいます。今回のIAが体を動かす時間だとわかり、子どもたちに期待が高まります。

整列の仕方はもちろん、運動会の赤組、白組です。みんなのチームワークも試されます。

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まずは、タグラグビーについての説明がありました。

ラグビーというスポーツがあることは知っている子どももいますが、実際にやったことのある子どもは少ないと思います。

しかも、「タグってなんだろう…」。子どもたちも興味深々です。

ラグビーとちがい、タグを使うことで体に接触することが禁じられたスポーツだと知りました。

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タグを装着してみます。

ここでも赤組・白組の団長がしっかりとお世話をしてくれます。

低学年の子どもたちも安心です。

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タグが装着できたら、タグの扱いを練習しました。タグの取り方、返し方を丁寧に確認します。

返すときは「どうぞ」、返してもらうときは「ありがとう」。気持ちよくゲームを楽しむためのマナーも大切です。

そして本番、「タグ取り相撲」に挑戦します。

1対1で相手の体に触れないように、タグを取り合います。

「相手の隙をねらって…」、「自分のタグが取られないように…」みんなの目つきが変わり、動きが機敏になりました。

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ここで今回のテーマの発表です。

「仲間と助け合って、さまざまな動きに挑戦しよう」

仲間と助け合うことを体験するゲームに取り組みます。

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グループで輪になって内側を向き、腕ををクロスして手をつなぎます。

そこから手を離さずに、一つの輪になります。

はじめは6人ほどのグループで…

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そのあとは、赤組・白組で…

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これがなかなか簡単にはいきません。子どもたちは、「○○くん腕を上げて」、「○○ちゃんこっちにくぐった方がいいんじゃない?」と声を掛け合いながら輪の絡まりををほどいていきます。

「手痛くない?大丈夫?」と友だちを気づかう声も聞こえてきました。

課題を解決していくには、友だちとお互いに声を掛け合うことの大切さに気づきました。みんなで知恵を出し合い、見事に一つの輪になれたときは、拍手が起こりました。

 

次はこの経験を生かして、ボール回しゲームをしました。

赤白各組に分かれてボールを回します。30回パスができたら真ん中に集合をして、チームで考えた合言葉を先に行ったチームが勝ちです。

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1回目のボール回しでは白組が圧勝でしたが、どうすれば勝てるか、赤組もチームで話し合って作戦を立てます。先ほどの経験が生かされているようで、アイデアを出し合います。

2回目の結果は…、見事赤組の勝ちでした。

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今日のIAを通して、課題を解決していくにはお互いに思いや考えを声に出して伝えることの大切さに気付くことができました。

これは国際社会で活躍していくためにも大変重要なことだと思います。

また、みんなで運動することの楽しさも味わったことと思います。

これら経験は運動会への取り組みにも生きてきそうです。そして、子どもたちの今後の生活にもつなげていきたいと思います。

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「友だちの良いところを見つけよう」木津教諭IA

 

9月9日(火)のコロンボタイムは、木津教諭の今年度初めてのIAでした。

 

タイトルは「友だちの良いところを見つけよう」です。今日は、構成的グループエンカウンターを行います。

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まずは、アイスブレーキングです。仲間さがしゲームをしました。各自好きな色を書いて、同じ色の人を探してグループを作ります。「水色」「黄緑」などと声が上がる中、「赤の人がいない」「黒も」という声もあがっていました。みんな、声を掛け合って自分と同じ人を探しています。その後、血液型と誕生月でグループを作り、誕生月ごとに4つのグループに分かれました。木津先生は、「自分から声を出せる人になってほしい」と子どもたちに語りかけていました。

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次に、別れたグループで、フラフープを使ったゲームをしました。まずは、フラフープリレーです。グループで手をつないだままフラフープを1周くぐり抜けます。上手くできる人、なかなかくぐれない人といろいろいますが、みんな楽しそうにやっていました。「大きい人からくぐればいい」などのアイデアも出していました。

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次は、フラフープ上げ下ろしです。グループ全員の人差し指で支えたフラフープを、下から上にあげて、また、下までおろすという単純な作業ですが、これが意外と難しい。全員が気持ちを合わせないとできません。「あげすぎないで」「ゆっくり」などと声をかけながらやっていました。先生は「アドバイスをし合えるといいですね。」と声を掛けていました。

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さて、グループごとにテーブルを囲んで座ったら、「しあわせの手紙」を書き合いました。グループの中の2人を選び、その人のよいところを書きます。さっと、書き始められる子もいれば、なかなか書き始められない子もいます。それでも、それぞれのいいところを見つけて書いていました。書き終わったら、書いた相手に渡します。もらった子どもたちは、嬉しそうに読んでいました。自分のよいところを書いてもらえると誰しも嬉しいものです。一人一人の宝物になるかもしれません。

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最後に、授業の感想を書いて、お互いに読み合いました。友だちが、どのように感じたのか、自分と同じ所や違うところはあるか、など、読みながら、感じているようでした。

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最後に、木津先生は「体を動かすのが得意な人や、文を書くのが得意な人もいます。そのことをわかってほしい。」と話されていました。

グループで活動したり、お互いのよいところを見つけ合ったりと、暖かい雰囲気の中で進められた授業でした。この授業を通して子どもたちは、コミュニケーションの大切さを感じてくれたことでしょう。

戸田教諭1回目のIAです(世界の国歌)

平成26年6月26日(木)のコロンボタイムは、戸田教諭の今年度第1回目のIAでした。

今回のテーマは「世界の国歌」です。

スリランカに来て感じることは、スリランカの人は国歌をとても大切にしているということです。コロンボ日本人学校に通う子どもたちもスリランカ国歌を耳にする機会が多い中で、歌詞を知らない、その意味も知らないということではいけないという思いを込めた授業であったと思います。

まずは、国歌に関するクイズからスタートです。

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「ギリシャの国歌は何番まである?」158番!?「歌詞のない国歌がある?」スペイン国歌!?「モルディヴの昔の国歌はみんなが知ってる歌だった?」蛍の光!?知らないことばっかりで、みんな驚いています。

次は、グループに分かれて、自分たちの国歌を作ってみましょう。

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「ワタル共和国」「奈津子アイランド」「理玖王国」「タカハルランド」それぞれ、自分たちの国に合うように歌詞を考えていきます。そこにどんな願いが込められているのか。「他国に負けない、豪華な国」「スリランカのような国」「ウサギ?を大切にする国」「とにかく楽しい国」それぞれの願いが歌詞に反映されています。そして、完成したら、披露です。願いのこもった国歌が出来上がりました。

国歌には国民の思いが込められていることが分かったら、実際の国歌を聞いてみましょう。

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フランスの国歌は?アメリカは?オーストラリアは?イギリスは?それぞれの国の国歌にはその国の歴史や文化、自然が盛り込まれています。では日本は?日本の国歌にも「平和が長く続くように」という願いが込められています。

それでは、みんなが住んでいる、スリランカの国歌のことを知りましょう。

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スリランカの国歌も、平和を願い、感謝の気持ちにあふれていることが分かりました。

最後は、スリランカの国歌をみんなで歌います。

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スリランカの人々が大切にしている国歌です。しっかり覚えて、一緒に歌えるといいですね。

サッカーW杯が行われているブラジルの人たちも、国歌を大事にしていることが分かる映像を見て子どもたちは、国歌に込められた願いを改めて感じていたようです。

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「歌は心をひとつにする力がある」ことを感じることができたIAでした。