コロンボ日本人学校

「光り輝く島」スリランカにある日本人学校

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03日

宿泊学習1日目

10月30日(水)6時30分。

コロンボ日本人学校の宿泊学習がスタートしました。

出発式の児童代表の言葉には「思い出をいっぱいつめ込めるドラえもんのポケットを持っていきたいですね」という話がありました。

どんな2泊3日になるのか期待に胸が膨らみます。

今年は人数が増えたため、学校のバスではなく大きなレンタルバスで移動します。

心配された天気も大丈夫そう。気持ちの良い朝日を浴びながら出発です!

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バスの中では、バスレク係によるゲームで盛り上がります。

長いバスでの道のりもへっちゃらです。

 

山道を登って登って…途中から空模様が怪しくなり、気がつけば大ぶりの雨が。

雨が上がることを祈りながら、シンハラジャ森林保護区の入り口付近のレストランで昼食です。

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さぁ、お腹もいっぱいになっていよいよシンハラジャ森林保護区の入り口へ向かいます。

先ほどまで降っていた雨は、すっかり上がりました。

トラッカーの方にあいさつをした後、学校で配られた図鑑を手に森の中へ。

グループごとに歩き始めると間もなく、生き物に出会えました。

トラッカーの方の説明を聞き、見つけた動植物をチェックしていきます。

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楽しみにしていたセイロンサンジャクなどの鳥類は雨が降った後ということで見られませんでしたが、

トカゲ、ヘビ、チョウチョウ、サル、ワイルドペッパー、ウツボカズラなどなど、たくさんの動植物を見つけました。

しかし、子どもたちの記憶に一番残った生き物はやはり、「ヒル」でしょう。

雨上がりだったため、森の中はヒルだらけでした。

世界遺産に登録され、保護されているだけあって、自然がそのまま残っています。

その自然の中に人間が入っていっているのですから、これぐらいは仕方ありませんね。

子どもたちも先生も足を登ってくるヒルをとるのに大変でした。これも、思い出の一つですね。

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その後、シンハラジャ森林保護区の天気は大荒れになり、豪雨にうたれました。

急遽、着替えをしてからホテルへ出発。

山道を下って、下って…ここでも、バスレク係が大活躍でした。

ホテル到着時刻が大幅に遅れてしまいましたが、みんな元気に夕食をとりました。

ホテルの食事はとっても美味しくて、明日のエネルギーがわいてきました。

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宿泊学習2日目

宿泊学習2日目。

今日は、朝から太陽がまぶしい。すがすがしい1日の始まりになりそうな予感。

朝の集いは、インド洋を眼前に、ホテル前のビーチで行いました。

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今日の午前は、世界遺産ゴールのグループ別研修です。

全員が4班に分かれて、チェックポイントを通りながら最後のゴール場所を目指します。

慣れない土地で地図を片手に、みんなで協力して市内を探索します。

 

この日はとても暑く、市内を歩いているだけでもかなり疲労がたまります。

それでも、子どもたちはこまめに水分補給をしながら、チェックポイントを目指します。

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現地の人に道を尋ねるシーンも見られました。

普段から学習して身につけた語学力が、こうした場で生かされていることは、とても頼もしいですね。

時計台や教会、オールドゲートに灯台など、

ゴールのシンボルといえるランドマークの数々をほぼすべて歩いて制覇した子どもたち。

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レストランで美味しい昼食をいただいた後、青空の下ですがすがしい集合写真が撮れました。

みんなの笑顔が、青空をバックに映えていますね。

 

さて、次に向かったのは、アンバランゴダにあるマスク工場。

ここはマスクで有名で、アンバランゴダを訪れる人が必ず訪れるというマスク工場です。

お土産物屋とミュージアムもあります。

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まずはお世話になる店のご主人にあいさつ。

そこから2つに分かれて、交互でゾウの置物のペイント体験をしました。

ミュージアムの方では、マスクについての簡単な説明をしてもらった後、少しショッピングを楽しみました。

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うーん、これは一体誰でしょう!? わかるかな?

パペット(操り人形)の仕組みも見せてもらい、実際に子どもたちにも体験させてもらえました。

思いがけず、珍しい体験ができて、喜ぶ子どもたちでした。

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さて、ペイント体験はどうなっているでしょうか。

こちらはなかなか苦戦中でした。ペイントの模様は学校で考えてきたのですが、

細かい模様を筆で描き上げるのは、思っている以上に高度な技術を要します。

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時間も少し短かったのですが、何とか最後まで描き上げた子もたくさんいました。

スリランかのお土産物屋であれば、どこでも目にするゾウの置物。

子どもたちも、体験を通して、職人の技術のすごさを改めて感じることができたのではないでしょうか。

 

さて・・・ マスク工場にいる間に、空模様はだんだん怪しくなり、

ホテル到着時には雨がしとしとと降っていました。

キャンプファイヤーができるかどうか、時間ギリギリまで悩んでいると・・・

ふと雲の隙間から太陽がのぞき始めました。

 

昨年度は、雨のためにキャンプファイヤーがキャンドルの集いになってしまいましたが、

今年は子どもたちの願いも天に届き、砂浜でキャンプファイヤーを行うことができました。

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火之神をお迎えし、粛々とプログラムは始まりました。

木が湿っており、なかなか燃えずにたびたび消えかかるというハプニングはありましたが、

最後には子どもたちの「燃えろよ燃えろ!」歌声に煽られて、大きな火があがりました。

 

今年は、各学級で準備してきた出し物(スタンツ)を順番に発表しました。

まずは3・4年生から。「こわ~い話」を朗読風に発表しました。

でも最後は「お化けなんてないさ」で明るくしめました。

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5・6年生は、「マリオブラザーズ」の劇でした。

マリオとルイージが、クッパを倒してピーチ姫を助けるというストーリーでした。

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最後は中学部。桃太郎をパロディー風にアレンジした劇でしたが、

最後に披露したダンスは完成度も高く、アンコールが飛び交いました。

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みんなそれぞれに、準備してきたスタンツを披露することができました。

キャンプファイヤー係が企画したじゃんけんゲームもありました。

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ここで、先生たちからも突然出し物がありました。

「カントリー・ロード」をギターとキーボードの伴奏で歌いました。

 

第3部では、火之神を全員でお送りし、無事ファイヤーを終えることができました。

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今回の宿泊学習では、スリランかの自然に親しむことも目的の一つです。

時に厳しく猛威となって私たちにおそいかかる自然も、時に優しく私たちを包み込んでくれます。

インド洋を眼前に、今日のこの日、波の音を聞きながら火を囲んだこの仲間を、私たちは決して忘れないでしょう。

 

明日は宿泊学習最終日、仲間とともに最後まで楽しみたいですね。

 

宿泊学習3日目

宿泊学習も最終日となりました。

荷物をまとめ、3日間お世話になったホテルをチェックアウトします。

どの部屋も、「来た時よりも、美しく」を合言葉にきれいに整頓してありました。

3日間を通して、日本人としてよいお手本になることができた場面がいくつかありました。

ホテルやレストランでスタッフの方や他のお客さんから「マナーがよい」とほめていただくこともありました。これからも大事にしていきたいことです。

 

さて、ホテルを出発しいざマドゥ川へ。

3日目のメインイベント、リバークルーズです。

天気が本当によく、青空の下で風を受けながらのクルーズは気持ちよかったですね。

川辺にはマングローブの木やバナナの木、マスクを作る材料になる木も見られました。

カワセミなどの鳥もきれいでした。

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クルーズの途中で、ドクターフィッシュを体験しました。

何とも言えないあの感覚。疲れも吹っ飛び、みんな最高の笑顔です。

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シナモンを栽培している島にも寄りました。

シナモンの加工の仕方を説明していただきました。

ヨーロッパに出荷されたり、お土産屋さんに並べられるシナモンになるそうです。

いい香りに、心も体も落ち着きます。

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お寺がある島にも立ち寄りました。スリランカのお寺へのお参りの仕方を岡田先生に教えていただきました。

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昼食をとった後は、最後の見学先タートルハッチェリーです。

ウミガメを保護するための施設で、地元の漁師さんからウミガメのタマゴを買い取り、孵化させ3日間育てた後、海に返す活動をされています。

生まれたばかりの小さな赤ちゃんカメは、とってもかわいかったですね。

5万匹に1匹の確立で生まれる白いウミガメも見ることができました。

 

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高速道路を使って北上し、コロンボに帰ってきました。

日本人学校に到着後、解散式をしました。

みんな、疲れとともに充実感や満足感でいっぱいの表情でした。スリランカの文化や自然のことが体験を通してより深く理解されたことと思います。

子どもたちの言葉には「自然に感謝したい」、「宿泊学習中お世話になった方々に感謝したい」、「家族に感謝したい」とありました。

この2泊3日でコロンボ日本人学校のみんなの絆はさらに深まったことは間違いありません。

上の学年の子どもが下の学年の子どものサポートをし、下の学年の子どもが上の学年の子どもをお手本にしてがんばる。

そんな姿が自然とみられた3日間でした。

子どもたちの心の中には一緒に宿泊学習に行った「仲間に感謝」という気持ちがたっぷりとあることでしょう。

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この宿泊学習がよいものになったのは、まぎれもなく子どもたちのがんばりの賜物です。

この学びを来週からの生活に生かし、より充実した学校生活にしていきましょう。

 

保護者の皆様には、準備や朝早くからの送り出し、お迎えなどご協力をいただきました。ありがとうございました。